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全日本プロレスが試合をするに辺り、絶対に必要なリング。

それを会場に届け、万全の状態にしてくれるのが、リング屋さんです。

そのリング屋さんの親方として、みんなをまとめるのが、黒木信吉さんである。

黒木さんがリング屋さんになったきっかけは、義理のお兄さんが全日本女子プロレスの設営スタッフで、手伝ってくれ!と、頼まれてしまい、いやいやながら手伝ったそうな。

すると今度は「40日間だけ手伝って!」と、どこがだけなんだというお願いを受け、会社を辞めて手伝ってから、すでに30年以上が経過しているそうです(笑)

リング下のワイヤーの締め付けや、鉄骨の微妙な位置関係、板が浮かないようにきちんと張られたキャンバス。

我々が安心して命を預けられるのは、リング屋さんがきちんとリングを作ってくれるからです。

リングだけでなく、地方の会場で設置できる所は、照明も設置してしまいます。

滑車通して照明付けて、ぶら下げて留めて、電源までコード引っ張って。

見ていると、あっという間に出来上がるのです!

リングも照明も、まさに匠の技!

最近は少なくなりましたが、野外の試合で囲いを作るのも黒木さんが手掛けます。

色んな事をやりますが、もうひとつ重要な仕事が!

年間5万キロ以上も、全国の会場へ、トラックで走り回るのです。

黒木さんとスタッフのミヤさんは、リングが積んである大型トラック、村山さん、ボンバー、阿倍ちゃん、296さんはグッズを積んだ4トントラックで。

これだけ走り続けて、大きな事故も無いそうです。

今日も黒木さんを始め、リング屋さん達は、リングとグッズ、そして夢をトラックに積んで、ファンのみなさんに届ける為、全国を走るのです!

あ、ちなみに黒木さんは、子供の頃カッパを見た事があるとかないとか。

「朝になると山から降りてきて、夕方に川から上がって行くんだよ。ホイ!ホイ!って鳴きながら」

と言ってました!

以上、日本の匠シリーズ2でした。